盆栽ガーデニング(メディアファクトリー)

★★★★☆(なつみ)
書評
小さな小さな鉢に植えられて、窮屈な印象さえある盆栽。そんな思いを気持ちよく裏切ってくれる一冊。野の花がこんなに生き生きと咲き誇ったり、繊細な姿を見せたり、自然以上に自然な姿が作り上げられています。
美しい写真に重ねられた加藤さんの流れるような、落ちたはながらのような文字の盆栽日記。自分の好きな形に剪定するというよりも、全ての葉に陽があたるように鋏を動かすという言葉が印象的です。
それを一番に、わたしも切るようになりました。
自分の生き様を小さくで叫んでいる植物の声が聞こえるようになるまで、どのくらいかかるのだろう?
陶芸家の夫が、気が向いた時に作るという器との劇的とも言える調和もすばらしい。
無理やりなコラボレーションが氾濫する中で、この2人の共同制作には感嘆させられます。

